トップ>不動産トピックス>今夏の電力供給不足に備え、家庭でできる節電対策を紹介
(社)不動産協会はこのたび、「マンション向け節電ガイド」を発表した。この夏の電力供給不足に対する家庭での節電のため、(財)省エネルギーセンターと共同で作成したもの。
東日本大震災の影響で、東京電力管内での電力供給が落ち込んでいることから、家庭でも7~9月の平日午前9時から午後8時において15%の節電が求められており、特に全体の電力使用のピークとなる午後2時頃の節電が必要となっている。
夏の平日の家庭(在宅世帯)での電力使用のピークは午後8時。電力の使用割合は、全体のピークである午後2時では、トップがエアコン(58.0%)、次いで冷蔵庫(17.0%)、照明(6.0%)、テレビ(5.0%)となっている(図1)。家庭でのピークである午後8時も、トップは同じくエアコン(43.0%)で、次いで冷蔵庫(16.0%)、照明(14.0%)、テレビ(10.0%)の順(図2)。同協会では、「1日(午前9時~午後8時)を通して、エアコンや冷蔵庫、テレビ、照明などの電力使用の割合が大きい家電製品、消費電力の大きい家電製品を中心に節電に取り組もう」としている。
同ガイドでは、エアコンは室温を28度に設定するなど、家庭でできる具体的な節電対策について家電ごとにまとめ、削減率や削減消費電力と共に紹介している。
※節電効果の記載値は、在宅世帯の日中の平均的消費電力(午後2時:約1,200W)に対する削減率と削減消費電力の目安(資源エネルギー庁推計)。また、削減率は全て小数点以下切り捨て。
※(社)不動産協会 「マンション向け節電ガイド」
同ガイドでは、マンション共用部でできる節電対策も紹介している。
「マンション共用部はみんなで使用する空間なので、一人ひとりの理解と協力が大切」としたうえで、エントランス、共用廊下、外構灯などの共用電灯については、点灯時間の短縮や間引き点灯を行う、近い階への移動はエレベーターを使わず階段を使うなどの節電を呼びかけている。