トップ>不動産トピックス>親と同居の理由は「家を出るキッカケがない」、親元を離れても近居希望が過半数
アットホーム(株)はこのたび、「親と暮らす30~40代独身男女の『住まい』等に関する意識調査」を発表した。東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県在住で、親と同居している30~40代の独身サラリーマン・OL600人(男性30代157人、男性40代143人、女性30代140人、女性40代160人)を対象として、平成23年2月4~7日にインターネット上でアンケート調査を行ったもの。同居する親の居住形態は、持ち家が90.9%(一戸建て75.3%、マンション15.6%)、賃貸が9.1%(一戸建て2.0%、マンション2.3%、アパート1.5%、公営・公団3.3%)だった。
親と同居している理由としては、「家を出て暮らすキッカケがなかったから」が最も多く、56.0%と過半数を占めた(図1)。次いで、「生活費の節約のため」(52.5%)、「家賃がかからないから」(46.3%)、「収入が少ないから」(35.8%)と、金銭的な理由が上位に続く結果となった。
将来的に住居を購入したいかどうかを聞いたところ、全体の50.3%が「購入したい」と回答した(図2)。特に30代の男性では61.1%、30代の女性では58.6%と、30代が住宅購入に意欲的。「購入したい」と回答した302人に対して購入可能な住居価格を聞いたところ、平均は2,755万円だった。
また、平均年収は391万円(男性30代415万円、男性40代457万円、女性30代323万円、女性40代370万円)で、金融資産(預貯金、株式や債券などの有価証券)の平均は、650万円(男性30代576万円、男性40代796万円、女性30代446万円、女性40代769万円)だった。
※アットホーム(株) 「親と暮らす30~40代独身男女の『住まい』等に関する意識調査」
今後、親と離れて暮らすキッカケがあるとしたら、一番可能性が高いものは何かを聞いたところ、最も多かったのは「自分の結婚」で62.8%(同56.1%、65.0%、65.7%、65.0%)だった。結婚しても親との同居を続けたいと思っているかとの問いに対して、「はい」と回答した人はわずか9.2%(同9.6%、11.2%、2.9%、12.5%)。逆に、「いいえ」と回答した人の割合は48.2%(同49.7%、39.9%、62.9%、41.3%)で、特に30代の女性では6割を超える結果となった。
親元を離れて暮らすことになった場合、親の近くに住みたいかどうかを聞いたところ、「はい」と回答した人が54.3%と過半数を占めた(図3)。「特に女性は親の近くに住みたい人が多く、40代の女性では3分の2を占める」結果となった。
親元を離れて暮らすことになった場合、どんな住居に住みたいかを聞いたところ、最も多かったのは「持ち家・新築一戸建て」で31.3%(同42.0%、32.9%、28.6%、21.9%)。次いで「賃貸・マンション」が25.5%(同24.8%、28.0%、27.1%、22.5%)、3位の「持ち家・新築マンション」は20.8%(同8.9%、9.1%、24.3%、40.0%)で、主に40代の女性が希望している。持ち家を希望している人は、全体の64.8%だった。
※アットホーム(株) 「親と暮らす30~40代独身男女の『住まい』等に関する意識調査」