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(株)東京カンテイはこのたび、「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格年別推移(10年・年間版)」を発表した。同社のデータベースに登録された中古マンションの70㎡換算価格について、三大都市圏・主要都市別に10年間(平成13~22年)の推移をまとめたもの。
平成22年の中古マンション価格(年間平均)を三大都市圏別に見てみると、首都圏は前年比141万円・5.0%上昇の2,965万円、近畿圏は同23万円・1.3%上昇の1,823万円、中部圏は同32万円・2.1%上昇の1,541万円だった(図1)。
首都圏では、「平成21年の中古マンション価格は反転下落していたが、月別推移では同年夏以降復調し始めたことにより、平成22年の年間平均は再び上昇」。近畿圏、中部圏でも上昇した。都府県別に見ても、三大都市圏のすべてで上昇している。特に首都圏では、上昇率が4~6%と他エリアよりも大きく、同社では「復調ぶりが鮮明」としている。
※(株)東京カンテイ 「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格年別推移(10年・年間版)」
首都圏を主要都市別に見ると、東京23区では前年比5.9%上昇の4,303万円、横浜市は同3.8%上昇の2,693万円、千葉市は同6.4%上昇の1,813万円、さいたま市は同8.9%上昇の2,124万円だった(図2)。同社では「都市によって若干の違いはあるが、価格は平成19年から平成20年の水準まで回復してきている」と見ている。
近畿圏では「大阪市、神戸市ともに築年数がやや進み」、大阪市では同1.1%下落の2,190万円、神戸市では同2.7%上昇の1,855万円(図3)。大阪市は主要都市では唯一2年連続下落となった。
中部圏では、名古屋市で「築浅物件がやや増えたため」大幅上昇し、同7.6%上昇の1,837万円(図3)。今までの最高値だった年間平均価格1,753万円(平成20年)を超える結果となった。
※(株)東京カンテイ 「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格年別推移(10年・年間版)」