トップ>不動産トピックス>20代の住まいへの意識は「地元や親の近くに住みたい」「持ち家が良い」
東京ガス(株)の研究機関である都市生活研究所は、このたび、都市生活レポート「『20代のライフスタイル』~今ドキの20代がくらしで大切にするものとは~」を発表した。「住まいにおける20代の意識を掘り下げ、彼らが『実現したい暮らし』および、『住まいでの暮らしの中で今後求められること』を明らかにすること」を目的として、1都3県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)在住者を対象に、2度の定量調査と、個別インタビュー等の定性調査を実施したもの。
定量調査は、平成21年8月(分析対象は20~69歳の男女2,999人、うち20代は1,199人で、未婚600人・既婚599人)と平成22年1月(分析対象は20~69歳の男女2,052人、うち20代は816人で、未婚409人・既婚407人)に実施。
定性調査は、平成21年8月に日記調査(対象は20代男女24人で、単独世帯の未婚16人・既婚8人)を、平成21年9~10月に個別インタビュー(対象は日記調査回答者より抽出した男女13人で、単独世帯の未婚8人・既婚5人)を実施した。
同調査では、現在の20代は「自分を守る意識が強く、『自分を大切』にするとともに、味方となる親しい人たちに『仲間として認められる』こと」を求めており、「そのためには『カッコよく暮らす』ことが大切であると考えており、それを実現するための手段(商品やサービス)に対して、『見映え』を重視」していると分析している。これまでの20代とは、自分自身の満足のみならず、「身の回りのごく親しい人たちに認められ、受け入れられること」を目的として『見映え』を意識している点が異なるとしている。
定量調査では、「生まれ育った場所(地元)に住みたい」と回答した20代の割合は18.8%(図1)、「自分の親の近くに住みたい」は20.5%(図2)と、他の年代より高い結果となった。同研究所は「現在の20代は地元志向が強く、親しい人たちに囲まれて生活したい意識が強い。また、自分の親の近くに住みたいとする意識も高く、慣れ親しんだ地域の中での人間関係を大切にしたい気持ちが読み取れる」としている。
また、将来の住まいについては、未婚者の45.5%、既婚者の63.3%が「持ち家が良い」と回答しており、同研究所は「未婚、既婚ともに、持ち家志向が高い」と見ている(図3、4)。
※都市生活研究所 「『20代のライフスタイル』~今ドキの20代がくらしで大切にするものとは~」