トップ>不動産トピックス>9割近くが持ち家派、「買い時だと思う」理由の過半数は住宅ローン減税
(社)全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)及び(社)全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)はこのたび、9月23日の「不動産の日」に合わせて行った「不動産の日アンケート-住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査-」の結果を発表した。日本国内に居住する20歳以上の男女を対象に、インターネット上でアンケート調査を実施し、1万6,578件の有効回答を得たもの。調査期間は平成22年9月23日~10月31日。
現在の居住形態に関わらず、持ち家派か、賃貸派かを聞いたところ、持ち家派は87.7%(一戸建て71.7%、マンション16.0%)、賃貸派は12.3%(一戸建て2.7%、集合住宅9.6%)となった(図1)。全宅連では、「潜在的に『持ち家』を持ちたいという意識が高いことがうかがえる」と見ている。
持ち家派の理由としては、「家賃を支払い続ける事が無駄に思えるから」が62.7%で最も多く、次いで「持ち家を資産として考えているから」(39.8%)、「落ち着きたいから」(37.0%)となった。
賃貸派の理由で最も多かったのは、「住宅ローンに縛られたくないから」で49.1%。次いで「仕事等の都合で引っ越しする可能性があるから」(42.3%)、「家族構成の変化で引っ越しする可能性があるから」(33.3%)となり、「経済的な拘束を避ける理由や、環境の変化による引っ越しの可能性が賃貸派の理由で多く挙げられている」(全宅連)。
※(社)全国宅地建物取引業協会連合会・(社)全国宅地建物取引業保証協会
「不動産の日アンケート-住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査-」
不動産は買い時だと思うかを聞いたところ、「買い時だと思う」は31.5%(平成21年度調査時より0.6ポイント増)、「買い時だと思わない」は21.9%(同4.0ポイント減)、「分からない」は46.6%(同3.4ポイント増)となった。全宅連では、「『分からない』が4割以上あるものの、『買い時だと思わない』が減りつつあり、買い時感が上昇している傾向にある」としている。
「買い時だと思う」理由で最も多かったのは、「住宅ローン減税など税制優遇が実施されているから」で、51.6%と過半数を占めた(図2)。次いで「不動産価格が安定または上昇しそうだから」(16.8%)、「住宅エコポイントが実施されているから」(12.7%)となった。理由の1~2位は前回の平成21年度調査時と同じだったが、前回3位だった「住宅ローンの金利が上昇しそうなので」は、今回は6.2%で4位に後退しており、全宅連は、「今年から導入された『住宅エコポイント』も購入喚起を促す影響を与えている」と見ている。
※(社)全国宅地建物取引業協会連合会・(社)全国宅地建物取引業保証協会
「不動産の日アンケート-住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査-」