トップ>不動産トピックス>「めやす賃料」表示で、商習慣の違いによるトラブルを未然に防ぐ
(財)日本賃貸住宅管理協会は平成22年10月5日から、「めやす賃料表示」の導入を開始した。「めやす賃料表示」とは、「『わかりやすい、くらべやすい』を合言葉に、全国一律に同じ基準で計算された賃料等の金額を表示するもの」。地域によって商習慣が違うために起こる借り主・貸主間のトラブルを未然に防止する取り組みとして導入された。同協会ホームページ内「めやす賃料表示について」では、めやす賃料の計算方法や広告での表示条件なども紹介している。
「めやす賃料」は、「賃料、共益費・管理費、敷引金、礼金、更新料を含み、賃料等条件の改定がないものと仮定して4年間賃借した場合(定期借家の場合は、契約期間)の1ヶ月当たりの金額」と定義されている(図)。
これをチラシや雑誌・WEBなどの広告や、入居申込書等の資料で説明文と併せて表示することによって、(1)借り主が支払うべき金額が容易に理解できる、(2)商習慣等で異なる賃貸住宅市場においても、公正・公平な判断を持って物件を選択できる、(3)不動産業者にとっても、トラブルの未然防止に繋がる、といったメリットがある。
10月のスタート時は、全国の同協会会員会社の管理物件約100万戸で導入を開始。現在準備中の企業も多く、順次、導入会員は増える予定だ。
※(財)日本賃貸住宅管理協会 「めやす賃料表示について」
(注)当サイトにおける「めやす賃料」の表示については、その普及状況をみて検討する予定です。