トップ＞不動産トピックス＞今年以降に完成予定の超高層マンションは、全国で345棟・約11.4万戸
（株）不動産経済研究所が4月7日に発表した「新規マンション・データ・ニュース」によると、平成22年以降に完成を予定している全国の超高層マンション（※）は345棟で、11万3,782戸に達することが分かった（3月末現在）。前回（平成21年3月末時点）調査時に比べて35棟・1万2,552戸の増加となっている。
※超高層マンションとは、20階建て以上のものを指す
圏域別に見てみると、平成22年以降に完成が計画されている超高層マンションは、首都圏では225棟・8万1,303戸で、前回調査時より19棟・9,403戸の増加（表1）。全国に占める割合は71.5％で、前回（67.3％）より拡大している。このうち、東京23区内は146棟・5万4,684戸で、全国の48.1％（前回45.8％）を占める。
近畿圏では70棟・2万1,088戸で、全国に占める割合は18.5％（同20.5％）（表2）。このうち、大阪市内は32棟・9,354戸で、全国の8.2％（同10.8％）を占める結果となった。
その他の地域では50棟・1万1,391戸で、不動産経済研究所は「超高層マンションは地方都市でも多数計画されている」と見ている（表3）。主な内訳は、福岡県が10棟・2,407戸、静岡県が9棟・2,037戸、広島県が7棟・2,226戸、宮城県が4棟・1,359戸、愛知県が4棟・830戸となった。
| 棟数 | 戸数 | |
|---|---|---|
| 東京23区内 | 146 | 54,684 |
| 都下 | 11 | 2,992 |
| 神奈川 | 37 | 13,413 |
| 埼玉 | 16 | 5,072 |
| 千葉 | 15 | 5,142 |
| 首都圏合計 | 225 | 81,303 |
| 棟数 | 戸数 | |
|---|---|---|
| 大阪市内 | 32 | 9,354 |
| 大阪府下 | 18 | 6,322 |
| 兵庫県 | 14 | 3,923 |
| 京都府 | 2 | 500 |
| 滋賀県 | 4 | 989 |
| 近畿圏合計 | 70 | 21,088 |
| 棟数 | 戸数 | |
|---|---|---|
| 福岡県 | 10 | 2,407 |
| 静岡県 | 9 | 2,037 |
| 広島県 | 7 | 2,226 |
| 宮城県 | 4 | 1,359 |
| 愛知県 | 4 | 830 |
| 岐阜県 | 3 | 510 |
| 長崎県 | 3 | 504 |
| 熊本県 | 2 | 375 |
| 栃木県 | 2 | 285 |
| 茨城県 | 2 | 276 |
| 新潟県 | 1 | 237 |
| 沖縄県 | 1 | 161 |
| 山梨県 | 1 | 104 |
| 福島県 | 1 | 80 |
| その他の地域合計 | 50 | 11,391 |
※平成22年3月末現在判明分
※（株）不動産経済研究所 「新規マンション・データ・ニュース」より抜粋
超高層マンションの建設・計画が増加した要因は、「値崩れの起き難い超高層マンションの人気が高く、その人気ぶりが首都圏、近畿圏といった大都市圏から、地方中核都市・県庁所在地等にまで波及してきたこと」と分析している。しかし、超大型である超高層マンションは「販売の長期化が避けられないことから、新たな大規模用地の取得を回避する傾向が続いている」ため、全国の竣工数を完成年次で見ると、平成21年の123棟・3万5,607戸をピークに減少傾向にあるという（図1）。
図1：超高層マンションの完成（予定）年次別計画棟数・戸数（全国）
※平成22年3月末現在判明分
※（株）不動産経済研究所 「新規マンション・データ・ニュース」より抜粋
