トップ>不動産基礎知識:売るときに知っておきたいこと>3.不動産会社に売却を依頼する:3-3 物件の価格査定を依頼する
依頼する不動産会社をある程度絞り込んだら、売却する物件の価格査定を依頼し、説明を聞いてみましょう。例えば、価格査定の説明が「あいまい」「いい加減」であると感じたら、納得できるまで説明を求めましょう。このような不動産会社とのコミュニケーションを通して、信頼できる会社かどうかを見極めることが、売却を依頼する不動産会社選びの重要なポイントです。
不動産取引の専門家である不動産会社が、売買等の取引のみを目的として不動産の価格などを評価することを、一般的に「価格査定」といいます。価格査定は、売り出し価格決定などの参考情報として活用され、取引事例等の客観的なデータを用いるなどの合理的な手法で行われます。 査定の方法には、一般的に「簡易査定」「机上査定」といわれるものと、「詳細査定」「訪問査定」といわれるものがあります。
不動産会社は価格査定に関してそれぞれ独自のノウハウを持っていますので、複数の会社に依頼して各社の査定価格を比較するのもよいでしょう。 ただし、この場合、価格査定の前提条件が違うと査定価格を比較することができませんので、どの会社にも同じ物件情報を提供することが重要です。また、正確に査定を行うためには、物件の不具合などの情報もできるだけ提供することが大切です。なお、売却と平行して賃貸も検討している場合は、賃料の査定を同時に依頼すると参考になるでしょう。 査定依頼に当たって必要な資料や情報は次の通りです。これら資料や情報が不足する場合は、不動産会社が調査をしてくれることもあります。
不動産会社から提示された査定価格について、その根拠を十分に確認します。査定価格の根拠の説明は、価格査定書等の書面の交付、取引事例などのデータの提示、経験に基づく相場情報や地元の生情報の提供など、不動産会社の特徴に応じて様々な方法で行われます。専門的な内容も含まれますが、ある程度の納得感が得られるまで査定価格の根拠をしっかりと確認することが重要です。 また、複数社に査定を依頼した場合、査定価格に差が生じることがありますが、高い査定価格を提示したところがよい不動産会社というわけではありません。なかには、仲介の依頼を受けたいがために、あえて高い査定価格を提示する不動産会社も存在します。高すぎる売り出し価格を設定したために売却できなかったり、逆に低すぎる売り出し価格を設定したために売却価格に不満を感じてしまったりなど、後々の売却活動で後悔しないためにも査定価格の裏付けをしっかりと確認することが重要です。
価格査定への不動産会社の対応を見ることで、その会社が信頼できるかどうかを見極めることも大切です。特に、価格査定への対応は、不動産会社ごとに特徴がありますので、具体的な判断材料となります。いかに丁寧に親身になって査定価格の根拠を説明してくれるのか、その説明内容が合理的で納得できるものかなど、査定結果と不動産会社の対応を踏まえて、「自分に合った」不動産会社を選びましょう。
(1) 物件を購入した不動産会社(またはその会社の関連会社)へ仲介を依頼する 売却物件を熟知しているということは、販売活動において大きな強みとなります。例えばマンションを分譲した会社は、分譲時の情報を活用することができます。また、所有物件を仲介で購入した場合は、購入時の仲介会社に再度依頼することも考えられます。 (2) 買い換えの場合、売却と購入で同じ会社に仲介を依頼する 買い換えの場合、一般的には、売却と購入の仲介を同じ不動産会社に依頼したほうが、円滑に取引を進めることができます。同じ会社であれば、それぞれの取引の状況を把握した上で、売却と購入のスケジュールや資金のバランスなどを調整してくれることが期待できます。不動産会社にとっても、売却と購入を同時に任されることで、依頼者のニーズに応えられるよう熱心に活動してくれるでしょう。
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