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不動産基礎知識:既存住宅購入のポイント

2.既存(中古)住宅を購入してリフォームする2-5 工事前・工事中、完了後の注意点

リフォーム事業者を決めて契約を結んだら、いよいよリフォーム工事が始まります。
工事前や工事中、リフォーム工事完了後にも注意したい点があるので、確認しましょう。

ポイント1 工事前・工事中の注意点

マンションの場合は、管理組合にリフォーム工事を申請し、建材搬入のために共用部分である駐車場やエレベーターの使用などについて承認を得ておきます。一戸建てで増築をしたり、大規模修繕を行う際には、建築確認の申請が必要な場合もあります。
また、工事中は騒音などが予想されるので、近所(両隣、上下階など)への挨拶も忘れずにしておきましょう。


工事が始まったら、工程表通りに工事が進んでいるかどうか、リフォーム事業者から定期的に報告してもらうのはもちろんのこと、自分でもできるだけ現場を訪問して確認します。工事の手順や内容などで疑問があれば、担当者に確認して早めに解決しましょう。
工事中に追加や変更が生じた場合は、口約束ではなく、追加金額、工期の延長などを確認して、その都度書面で残しておく必要があります。

ポイント2 工事完了後に確認すべきこと

リフォーム工事が終わったら、事業者とともに現場で仕上がりを確認し、契約通りに工事が完了したか、竣工検査を行います。そこで不具合があった場合には、改修を依頼します。
竣工検査後、不具合が直ったことを確認したら、リフォーム費用を精算して、引渡しを受けます。その際に、保証などの取り決めをしている場合には、保証書やアフターサービスの書面を受け取り、何か不具合が発生したときの連絡方法について確認します。
また、契約書などの書類や図面、保証書、設備機器の保証書などの関連書類は、整理して大切に保管しておきましょう。

ポイント3 リフォームの保証と契約不適合責任について

リフォーム事業者とアフターサービスなど保証に関する取り決めをしている場合、その保証内容に応じて工事後一定期間内に生じた不具合等については、無償で補修を受けることができます。
一方、不具合がリフォーム工事の欠陥によるものであれば、事業者との請負契約における契約不適合責任を求めることができる場合もあります。その場合は、状況に応じて欠陥の補修や損害賠償を要求することができますので、弁護士などの専門家に相談しましょう。
また、リフォーム事業者が任意の住宅瑕疵担保責任保険(リフォーム瑕疵保険ともいいます)に加入している場合は、検査員によるリフォーム工事の現場検査が行われる上、リフォーム事業者が倒産等で契約不適合責任に応じられないときには保険金が直接支払われます。安心してリフォームを依頼できるので、事業者選びのチェックポイントにもなるでしょう。

 住宅瑕疵担保責任保険(リフォーム瑕疵保険)については「住宅の瑕疵保険」で概要を説明していますが、より詳しい情報については「住まいのあんしん総合支援サイト」または「住宅瑕疵保険責任保険協会」のサイトを参照


なお、住宅の売買契約における契約不適合責任については「買う:9-1売買契約の基礎知識」及び「買う:10-3入居後の物件の欠陥をめぐるトラブル対応」を参照してください。

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